おすすめの本
La Gesta del Marrano「マラーノの武勲」:Marcos Aguinis
図書館で見つけた。
読む前にちょっと迷った。というのは常々、「歴史」を小説で知るのは危険だと思っていたので。
何故かと言うと、公平で見なければいけない過去の事実を主観で考えるようになるから。
とはいえ、スペイン語圏の国々の歴史を正面から勉強しようすると、ややこしすぎて多分一生かかる。
常識も考え方も違うし。以前、スペイン語でかかれた歴史の本を読んでたとき、一番難しかったのは、言葉や文法ではなくて、歴史の背景になるスペインの人々の考え方を理解することだった。やはり「歴史の勉強」は大変。
というわけで、この本を読んでみた。久しぶりに重量感のある小説だった~。
17世紀の南アメリカに実在した医師のフランシスコ・ダ・シルバの生涯を中心に、当時の異端審問所、カトリックの教義そしてスペインを追われたユダヤ人について語られる。他にも重要なモチーフがいろいろ。インディヘナの人々、アフリカから強制連行された人々、ムラート、メスティーソ、クリオージョ、いろんな当時の(今にも関わりのある)事情について、日本人の私には理解しにくい情緒的な面も含めて、とても分かりやすく描かれてる
17世紀の南米が舞台なので、17世紀までのスペインと南米の歴史も大雑把だけど頭に入る。ただ残虐で、重い。映像では見たくない。
本としてはおすすめ。
![51KYEWODrpL._SS500_[1]](http://www.ranaspaingo.com/wp-content/uploads/2011/09/51KYEWODrpL._SS500_1-300x300.jpg)